体育史専門分科会・会報  No. 170 / 2003. 12. 17

Ⅰ. 世話人会報告
 11月8日(於:一橋大学)の世話人会で話し合われた内容を中心にご報告いたします。

1.春の研究集会について
 2004年度の春の定例研究集会の日時は5月8,9日が第一候補となりました。また、開催地は山口県を第一候補とし、候補地関係者と協議することになりました。一般研究発表については例年通り、三月末締め切り、発表時間30分質疑15分となります。なお、春の定例研究集会の詳細については次回会報にてお知らせいたします。

2.日本体育学会第55回大会合同シンポジウム、専門分科会シンポジウム、キーノートレクチャーについて
 平成16年度日本体育学会(9月24~26日、長野)における専門分科会合同シンポジウム及び体育史専門分科会単独のシンポジウムの内容については、出席者がそれぞれテーマを出し合いましたが、今回は保留とし、次回世話人会で具体案を検討することとなりました。また、キーノートレクチャーについては人選を終え、依頼中です。

3.体育史専門分科会ホームページについて
 体育史専門分科会ホームページについて検討した結果、『体育史研究』の目次検索などの内容を作成する方向で進めることになりました。今後は内容やサーバーに関する技術的な面の調査を行います。また、『体育史研究』の内容を電子化して公開する場合には著作権の問題をクリアしなければならないため、次回総会の審議事項とすることになりました。

4.『体育史研究』表紙
 『体育史研究』のデザイン変更案のうち、最終候補2点を選定しました。今後は色使い等の微調整を行った後、最終決定となります。

5.体育史専門分科会の英語名
 『体育史研究』の表紙選定の中で、体育史専門分科会の英語名についての検討が行われました。『体育学研究』が「Japan Journal of Physical Education」を「Japan Journal of Physical Education, Health and Sports Sciences」と変更したことを受け、『体育史研究』も「Japanese Journal of the History of Physical Education」を「Japanese(もしくはJapan) Journal of the History of Physical Education, Health and Sports Sciences」に変更するのかどうかということです。これについては重要事項でありますので、次回総会の審議事項となりました。

Ⅱ.編集委員会報告
 『体育史研究』第21号(2004年3月末刊行予定)の投稿は9月末で締切となりました。今回は6本の原著論文と1本の研究資料を受け付け、現在審査中です。そのうち1本は、すでに掲載が確定しております。また、現在までに編集委員会を3回開催いたしました。第21号の内容としては投稿論文の掲載、日本体育学会第54回大会のシンポジウム報告に加え、書評の充実を期し4本の掲載を予定するとともに、『体育史研究』の表紙をよりアカデミックで芸術性に富んだものに刷新すべく、目下、事務局および世話人会と合同で検討を急いでおります。
 なお、『体育史研究』への投稿は随時受け付けております。詳細については『体育史研究』第20号掲載の投稿規定をご覧下さい。

Ⅲ.2003年度 秋の定例研究集会における研究発表(総括)
 9月25日(木)午後2時から熊本市内のKKRホテル熊本内「天草」において2003年度秋の定例研究集会が開催されました。木下秀明会員(前日本大学)と山本英作会員(筑波大学)による研究報告が行われ、参加者の間で活発な討論が行われました。当日の座長を務められました、中村民雄会員(福島大学)と楠戸一彦会員(広島大学)に発表の総括をしていただきましたので下記をご覧下さい。
 今回は研究集会に43名(うち院生11名)、終了後同ホテル内「相生」で行われた懇親会に35名の参加があり、遠方からも多数の会員が参加されました。現地世話人を務めていただいた榊原浩晃会員(福岡教育大学)、お手伝いいただいた福岡教育大学大学院生の皆様に深くお礼を申し上げます。

報告者:木下秀明会員(前日本大学)
テーマ:永井道明にみる「撃剣」から「剣道」への史的考察

 本研究は、筆者の「問題の提起」にも明らかなように、「剣道」という名称を提唱したのは、明治44年11~12月にかけて文部省主催による「撃剣及び柔術」講習会で体育理論を講義した東京高等師範学校教授の永井道明であるという仮説から出発している。

 その上で、永井が明治42年2月に欧米留学から帰国してから、大正4年東京高等師範学校に体育科が設置され、「剣道を主」とするクラスが誕生するまでの数年間、永井が行った体育理論に関する講演等を詳細に検討したものである。特に、「撃剣」から「剣道」への名称変更に永井がどのように関わったのか、時期を特定するために、講演が行われた日時の検証に多くの時間が費やされている。こうした作業を通して「撃剣」から「剣道」へ、「柔術」から「柔道」へ、「武術」から「武道」へと、用語の使われ方がどのように変化していくのかを一覧表にし、「剣道」の名称とともに、剣道・柔道の総称としての「武道」という用語の使われ方も検討している。
 木下氏は、明治44年11月の文部省主催の講習会に先立って行われた、同年7月の岡山県教育会における「体操科講習筆記」(私立岡山県教育会、明治44年9月)において、永井ははじめて「剣道」「柔道」を用いた。そして、この講演が転機となって、同年11月に開催された文部省主催の講習会では、①目的の体育を見失って技術偏重になった普通体操を反省して、命名が重要であること。②技術偏重の「撃剣」を嫌忌して、精神を重視すべきことを指摘した。③「柔道」と同じように、技術を印象づける「撃剣」を精神に関する名称である「剣道」と改称すべきことを主張した。
 このような経緯をたどりながら、永井の中では「術」から「道」への明確な転換が行われたことが明らかにされた。しかし、今回の発表で一つ気になったのは、題目では「永井道明にみる」と限定されているにもかかわらず、「撃剣」から「剣道」への名称変更という一般論に重心がかかってしまい、時としてどちらなのかわからなくなることがあることである。明治末期から大正期にかけて活躍した永井道明という人物に限定して、彼の体育理論における思想性の深まりの一事例として、「剣道」という名称変更を例にして検討されたならば、もっとすっきりとした形でまとまったであろうと感じられた。また、体操科の一教材としての名称問題に限定すれば、文部省側の考え方との比較が欠かせない視点ではなかろうか。新しい学校体操を主導する立場にあり、各地で講演活動もし、しかも「撃剣」「柔術」より「剣道」「柔道」の方がいいという発言を繰り返しながらも、なぜ、大正2年の学校体操教授要目において、「道」への改称が行われなかったのか。この点を明らかにして欲しかった。文部官僚の側に、一旦用いた教育用語はむやみに変更しないという暗黙の了解があったとしても、なぜ変更しなかったのかという理由を追求して欲しかった。(3ページへ続く)

 他方、「撃剣」から「剣道」への名称変更という一般論を展開するならば、東京高等師範学校内における教科名や校友会運動部の名称変更の動きを押える必要があるし、学校を取り巻く社会、具体的には大日本武徳会の動向や、大学・高専を中心とした剣道部活動の動向を押える必要もあろう。また、警視庁をはじめとする内務省の動きも考慮する必要があるように感じられた。こうした点からの質問が多く寄せられたことからも、視点がぼやけてしまったことが惜しまれるような気がする。

中村民雄(福島大学)

 

 

報告者: 山本英作会員(筑波大学)
テーマ: ブラジル・サッカー史像の構築・再構築-ブラジル体育・スポーツ史学会(1993-2002年)における研究動向を手掛かりに-

 

 従来の体育史専門分科会における研究発表が日本と欧米の体育史あるいはスポーツ史を中心としていた中で、山本会員によるブラジルのサッカー史に関する発表は非常に新鮮かつ興味をそそるものであった。山本氏は、先ず、ブラジル・サッカー史を語る場合の時代区分に関して、「ブラジル体育・スポーツ史学会」創設(1993年)から2002年までのサッカー史に関する研究発表の動向を参考にしながら、次のような彼独自の時代区分を提示する。(1)「人種デモクラシー」に基づくサッカー史像(1940年代―1970年代)、(2)「伝統」と「近代」、「民衆文化」をめぐるサッカー史像(1970年代-1990年)、(3)「グローバリゼーション」と再構築されるサッカー史像(1990年代-現在)。この時代区分に基づいて、彼は「長らく公認されていく伝統的な」ブラジル・サッカー史像、つまりR. Pilhoの小説『ブラジル・サッカーにおける黒人』(1947年、1964年)におけるサッカー史像がいかに構築され、そして「それが批判され多様に構築されていく歴史的経緯」について、社会背景をも考慮に入れながら、当日配布された資料に沿って発表を行った。配付資料の分量からすると、60分という発表時間は短すぎると思わせるほど、盛りだくさんな発表内容であった。
 質疑応答ではさまざまな質問がなされたが、ここでは次の2点に言及するに止めよう。その一つは、Pilhoによる小説に対する歴史的事実を確認するための資料についての質問であった。これに対しては、当日配布された添付資料に基づく詳細な回答がなされた。もう一つは、今回の発表を「学位論文」としてまとめる際の中核的問題と論文構想に関する質問であった。この点に関しては、時間の関係もあり、発表者と質問者との間の溝は埋まらなかったようである。
 最後に、司会者としての感想を述べて、山本会員の「発表総括」に代えよう。ワールドカップで5度の優勝を遂げたブラジル・サッカーの歴史を解明しようという彼の研究は、資料収集の困難さを考えれば、大いに賞賛されてしかるべきであろう。ただ、発表内容に関しては、以下のような疑問を感じた。(1)論点が多岐におよび、どこに焦点があるのか理解しづらかった。例えば、ブラジル体育・スポーツ史学会におけるサッカー史に関する研究動向を先行研究として分析するとか、Pilhoの小説の初版と第二版を比較検討することに焦点を当てても良かったのではないか。特に前者に関しては、副題と発表内容の関係が理解しづらかったこととも関係している。(2)「サッカー史像」という概念の下で何を問題にするのか、曖昧であった。なるほど、彼はこの概念についての説明を行ったが、必ずしも十分に説得的ではなかった。このことは、サッカーの何についての像なのか、という点に関する分析の枠組みが不充分なことに起因すると思われる。
 ともあれ、山本会員は今回の発表内容に基づいて学位論文を作成する意向のようであるから、その成果に大いに期待したい。

楠戸一彦(広島大学)

Ⅳ.日本体育学会第54回大会体育史専門分科会シンポジウムについて

 9月28日(日)10時30分より熊本大学・大学教育研究センターC202教室において、「日本近代における『技法』の史的展開~スポーツにおけるグローバリゼーションとローカリティ~」と題し、体育史専門分科会シンポジウムが開催されました。高津勝会員(一橋大学)の司会で、中村哲夫会員(三重大学)、中森一郎会員(大谷大学短期大学部)、大熊廣明会員(筑波大学)の3名が演者を務めました。このシンポジウムの感想を清水重勇会員(前神戸大学)と綿引勝美会員(鳴門教育大学)にお寄せいただきました。

シンポジウム感想

清水重勇(前神戸大学)

 

 問題提起は、水泳競技の国際化の中で特化され4泳法に統一化される現実を、技法のグローバリゼーションと捉えるとともに、そこへ連接する(あるいはしない)泳ぎの技法化の歴史(技法史)の文脈を重ね合わせて見るという構想のようである。

 グローバリゼーションの過程は、おそらく現代の科学技術上の改善や競技ルールの厳密化過程とは重なるけれども、このシンポジウムで扱われた歴史的事実は、この現代的状況とシームレスに連続するものではない。グローバリゼーションという場合、スポーツ史のどの時期にスタートする現象として了解するのか、戦後間もない古橋や橋爪の頃ではなさそうに思える。クロールといえども、まだ個性的な技法の特色が勝利と結びつけて理解されていたのではなかったか。競技界の中にもスピード・効率化追求による泳法の固定化への批判的見解などもあったという中村氏の報告は興味深かった。この意味で、報告者3人は日本人の《泳ぐ身体》の特質を、ローカルな権威に裏付けられた、水との多面的な対応の技法として描いている。とりわけ観海流の技法は、「長距離団体泳法」を中核とし、外国泳法から独立した伝承過程をたどっている。水府流にしても、1927年頃の資料では外国泳法を取り込む試みを行っているにしても、その後も自流の泳法の追加事項として位置づけ、1937年頃でも「他流と競わず」の原則を遵守していたという。このような技法世界の傍らに、早くも1920年代からオリンピック種目との関係から、外国泳法による技法改変への動きもみられるけれども、「国民皆泳」運動の中では、日本人の《泳ぐ身体》は西欧化の方向よりむしろ、実用性などを強調する独自性の方向へ導かれていったという事実は注目に値する。
 野村雅一が指摘したように、日本人は日常生活において、裸という事態をさほど恥と結びつけていなかったし、水はその裸の身近にあって、泳ぎの技法を生成する環境となっていたであろう。西欧人はこれとは逆に、裸体を極端に隠蔽する服装文化をつくりあげる一方、裸体を誇示するという弁証法を形成し、皮膚に迫る水は、脅威に近い感受性を持っていたようである。アモロスやクーベルタンの水泳論などには、泳ぎを一種の水との闘争術として位置づけているくだりがある。西洋人の泳ぐ身体は、水を克服する身体をプロトタイプとするのではないか。
 先のシンポジウム「江戸の身体、明治の身体」は、日本人の身体の連続・不連続の問題に論議が及んだが、その後、これについて注目すべき報告はない。今回のシンポジウムは明らかに「身体の歴史」シリーズの中に位置づけなおしてみることも有益ではないかと考えた。

 

 

 

シンポジウムに参加して

綿引勝美(鳴門教育大学)

 

 運動教育の理論に興味をもって、その手がかりとなるようなものを探し求めている。シンポジウムはたいへんに興味深いものが続いている。今回も、わたしたちの運動教育の内容や目標を問い直すという意味で、たいへんに示唆的であった。
  非常にローカルな話になるが、わたしは小さいころ父親から那珂川の中流域で泳ぎを教わった。水府流の流れをくんでいるのかどうか定かではないが、水面から頭をあげた、ノシとか抜き手、背面での平泳ぎなどである。川の浅いところで、横向きに寝そべって、まず足と手の動きを教わった。頭は、泳いでいく先(頭の方)と足先に目が届くように動かすのだ、というようなことを言われたような記憶がある。プールなどまだ整備される直前のころにそだったので、川といえば、保護者たちが出役で、河原に関をこしらえてプール替わりの泳場をつくってくれていたことを思いだす。呼吸法はまったくおそわらなかったので、流れのないプールでのクロールや平泳ぎには大学卒業のぎりぎりまで苦労した憶えがある。
  高校には、水戸学の流れをくむ日本史の先生がいらっしゃり、兄はその先生の主催する塾寮にはいっていた。一度、「少年日本史」という「皇国史観にもとづいた教科書」の勉強会につれていってもらった。皇学館の先生が伊勢神宮の話をされていたことが記憶に残っている。
  水府流、観海流、いずれもある意味では、過去の記録として「客観的な事実」として確定できそうなところでもあるが、わたしにとっては、なまなましい運動の記憶にふれるものというように受け取られた。水戸と伊勢、尊皇や攘夷の身体性は、表面にでることもなく沈潜して、細々ではあるが地下水の一筋として流れをたやしていないのだな、という感想である。こうした流れにふれるような運動教育の可能性、あらためて考えてみなくてはならない。

Ⅴ.事務局より

1.会員動向
 2003年8月以降については、入会、退会、所属等の変更はありません。

2.2003年度専門分科会費納入のお願い
 会費を分科会の郵便振替口座に振り込まれている会員で、2003年度会費(4,000円)を未だ納められていない方は、会費の納入をよろしくお願いいたします。

郵便振替口座
加入者名: 日本体育学会体育史専門分科会
口座番号: 01050-0-74654

Ⅵ. その他

体育・スポーツ史関連学会のお知らせ

  • 日本スポーツ産業学会 スポーツ産業史専門分科会 2003年度第2回研究会
    期日:2004年3月26日(金)~28日(日)
    会場:札幌市教育会館
    問合せ先:スポーツ産業史専門分科会事務局
    下関市立大学経済学部 中嶋健
    Tel 0832-54-8646 Fax 0832-52-8099 E-mail: nakajima@shimonoseki-cu.ac.jp
  • 日本スポーツ人類学会第5回大会
    日程概要:2004年3月29日(月) 午後 シンポジウム、総会、懇親会
         :2004年3月30日(火) 午前 一般研究発表 午後 一般研究発表
    会場:北海道大学百年記念館
    問合せ先:早稲田大学人間科学部スポーツ人類学研究室内 日本スポーツ人類学会第5回大会事務局
    Tel/ Fax: 042-947-6776 E-mail: supojin@hotmail.com

2003年度 秋の定例研究集会における研究発表(総括)

9月25日(木)午後2時から熊本市内のKKRホテル熊本内「天草」において2003年度秋の定例研究集会が開催されました。木下秀明会員(前日本大学)と山本英作会員(筑波大学)による研究報告が行われ、参加者の間で活発な討論が行われました。当日の座長を務められました、中村民雄会員(福島大学)と楠戸一彦会員(広島大学)に発表の総括をしていただきましたので下記をご覧下さい。

 今回は研究集会に43名(うち院生11名)、終了後同ホテル内「相生」で行われた懇親会に35名の参加があり、遠方からも多数の会員が参加されました。現地世話人を務めていただいた榊原浩晃会員(福岡教育大学)、お手伝いいただいた福岡教育大学大学院生の皆様に深くお礼を申し上げます。

 

報告者:木下秀明会員(前日本大学)

テーマ:永井道明にみる「撃剣」から「剣道」への史的考察

 本研究は、筆者の「問題の提起」にも明らかなように、「剣道」という名称を提唱したのは、明治44年11~12月にかけて文部省主催による「撃剣及び柔術」講習会で体育理論を講義した東京高等師範学校教授の永井道明であるという仮説から出発している。

 その上で、永井が明治42年2月に欧米留学から帰国してから、大正4年東京高等師範学校に体育科が設置され、「剣道を主」とするクラスが誕生するまでの数年間、永井が行った体育理論に関する講演等を詳細に検討したものである。特に、「撃剣」から「剣道」への名称変更に永井がどのように関わったのか、時期を特定するために、講演が行われた日時の検証に多くの時間が費やされている。こうした作業を通して「撃剣」から「剣道」へ、「柔術」から「柔道」へ、「武術」から「武道」へと、用語の使われ方がどのように変化していくのかを一覧表にし、「剣道」の名称とともに、剣道・柔道の総称としての「武道」という用語の使われ方も検討している。

 木下氏は、明治44年11月の文部省主催の講習会に先立って行われた、同年7月の岡山県教育会における「体操科講習筆記」(私立岡山県教育会、明治44年9月)において、永井ははじめて「剣道」「柔道」を用いた。そして、この講演が転機となって、同年11月に開催された文部省主催の講習会では、①目的の体育を見失って技術偏重になった普通体操を反省して、命名が重要であること。②技術偏重の「撃剣」を嫌忌して、精神を重視すべきことを指摘した。③「柔道」と同じように、技術を印象づける「撃剣」を精神に関する名称である「剣道」と改称すべきことを主張した。

 このような経緯をたどりながら、永井の中では「術」から「道」への明確な転換が行われたことが明らかにされた。しかし、今回の発表で一つ気になったのは、題目では「永井道明にみる」と限定されているにもかかわらず、「撃剣」から「剣道」への名称変更という一般論に重心がかかってしまい、時としてどちらなのかわからなくなることがあることである。明治末期から大正期にかけて活躍した永井道明という人物に限定して、彼の体育理論における思想性の深まりの一事例として、「剣道」という名称変更を例にして検討されたならば、もっとすっきりとした形でまとまったであろうと感じられた。また、体操科の一教材としての名称問題に限定すれば、文部省側の考え方との比較が欠かせない視点ではなかろうか。新しい学校体操を主導する立場にあり、各地で講演活動もし、しかも「撃剣」「柔術」より「剣道」「柔道」の方がいいという発言を繰り返しながらも、なぜ、大正2年の学校体操教授要目において、「道」への改称が行われなかったのか。この点を明らかにして欲しかった。文部官僚の側に、一旦用いた教育用語はむやみに変更しないという暗黙の了解があったとしても、なぜ変更しなかったのかという理由を追求して欲しかった。

 他方、「撃剣」から「剣道」への名称変更という一般論を展開するならば、東京高等師範学校内における教科名や校友会運動部の名称変更の動きを押える必要があるし、学校を取り巻く社会、具体的には大日本武徳会の動向や、大学・高専を中心とした剣道部活動の動向を押える必要もあろう。また、警視庁をはじめとする内務省の動きも考慮する必要があるように感じられた。こうした点からの質問が多く寄せられたことからも、視点がぼやけてしまったことが惜しまれるような気がする。

 

中村民雄(福島大学)

 

報告者: 山本英作会員(筑波大学)

テーマ: ブラジル・サッカー史像の構築・再構築-ブラジル体育・スポーツ史学会(1993-2002年)における研究動向を手掛かりに-

 

 従来の体育史専門分科会における研究発表が日本と欧米の体育史あるいはスポーツ史を中心としていた中で、山本会員によるブラジルのサッカー史に関する発表は非常に新鮮かつ興味をそそるものであった。山本氏は、先ず、ブラジル・サッカー史を語る場合の時代区分に関して、「ブラジル体育・スポーツ史学会」創設(1993年)から2002年までのサッカー史に関する研究発表の動向を参考にしながら、次のような彼独自の時代区分を提示する。(1)「人種デモクラシー」に基づくサッカー史像(1940年代―1970年代)、(2)「伝統」と「近代」、「民衆文化」をめぐるサッカー史像(1970年代-1990年)、(3)「グローバリゼーション」と再構築されるサッカー史像(1990年代-現在)。この時代区分に基づいて、彼は「長らく公認されていく伝統的な」ブラジル・サッカー史像、つまりR. Pilhoの小説『ブラジル・サッカーにおける黒人』(1947年、1964年)におけるサッカー史像がいかに構築され、そして「それが批判され多様に構築されていく歴史的経緯」について、社会背景をも考慮に入れながら、当日配布された資料に沿って発表を行った。配付資料の分量からすると、60分という発表時間は短すぎると思わせるほど、盛りだくさんな発表内容であった。

 質疑応答ではさまざまな質問がなされたが、ここでは次の2点に言及するに止めよう。その一つは、Pilhoによる小説に対する歴史的事実を確認するための資料についての質問であった。これに対しては、当日配布された添付資料に基づく詳細な回答がなされた。もう一つは、今回の発表を「学位論文」としてまとめる際の中核的問題と論文構想に関する質問であった。この点に関しては、時間の関係もあり、発表者と質問者との間の溝は埋まらなかったようである。

 最後に、司会者としての感想を述べて、山本会員の「発表総括」に代えよう。ワールドカップで5度の優勝を遂げたブラジル・サッカーの歴史を解明しようという彼の研究は、資料収集の困難さを考えれば、大いに賞賛されてしかるべきであろう。ただ、発表内容に関しては、以下のような疑問を感じた。(1)論点が多岐におよび、どこに焦点があるのか理解しづらかった。例えば、ブラジル体育・スポーツ史学会におけるサッカー史に関する研究動向を先行研究として分析するとか、Pilhoの小説の初版と第二版を比較検討することに焦点を当てても良かったのではないか。特に前者に関しては、副題と発表内容の関係が理解しづらかったこととも関係している。(2)「サッカー史像」という概念の下で何を問題にするのか、曖昧であった。なるほど、彼はこの概念についての説明を行ったが、必ずしも十分に説得的ではなかった。このことは、サッカーの何についての像なのか、という点に関する分析の枠組みが不充分なことに起因すると思われる。

 ともあれ、山本会員は今回の発表内容に基づいて学位論文を作成する意向のようであるから、その成果に大いに期待したい。

楠戸一彦(広島大学)


体育史専門分科会・会報  No. 169 / 2003. 9. 3

Ⅰ. 秋の定例研究集会の開催について

 2003年度秋の定例研究集会は 9月25日(木)、熊本市内のKKRホテル熊本にて現地世話人・榊原浩晃会員(福岡教育大学)の協力を得て開催されます。今回の発表者は、木下秀明会員(前日本大学)と山本英作会員(筑波大学)の2名です。

  プログラム、会場へのアクセス方法等、詳細は「体育史専門分科会2003年秋の定例研究集会開催要項」をご参照下さい(※今回は、会員の研究集会参加費は無料となっております)。

  なお、懇親会の参加者数を事前に把握しておかなければならないため、懇親会への参加を希望される会員は、別紙「2003年度秋の定例研究集会 懇親会参加申込書」を現地世話人・榊原浩晃会員までファックスでお送り下さい(E-mailでも可)。

参加申込締切:9月20日(土)必着

Fax: 0940-35-1709(参加申込書をお送り下さい)

E-mail: hiroakis@fukuoka-edu.ac.jp(件名を「体育史分科会」として下さい)

Ⅱ.日本体育学会第54回大会(熊本)の体育史専門分科会企画について

 9月26日(金)~28日(日)、熊本大学で開催される日本体育学会第54回大会中、体育史専門分科会はキーノートレクチャーとシンポジウムを企画しております。両企画の概要について、学会大会ホームページ(http://www.educ.kumamotou.ac.jp/ ̄spgakkai/)上では次のようにアナウンスしています。

1.キーノートレクチャー

日 時: 9月26日(金)14:00~15:00 

会 場: C202

テーマ: 衛生及び衛生学―近代日本の体育史を読み解くキーワード―

司 会: 木下秀明会員(前日本大学)

演 者: 谷釜了正会員(日本体育大学)

要 旨: 近代日本の体育史を読み解くキーワードとして最初にあげなければならないのは「体育」という表記であるが、今回のキーノートレクチャーでは近代体育史に関する諸研究に通底していると思われるキーワードとして「衛生及び衛生学」を選び、「体育」概念と不可分の関係にあるこの表記が近代日本の体育史を読み解くための鍵となることを提示するものである。

2.シンポジウム

日 時: 9月28日(日)10:30~12:30

会 場: C202

テーマ: 日本近代における泳ぐ「技法」の史的展開―スポーツにおけるグローバリゼーションとローカリティ―

司 会: 高津 勝会員(一橋大学)

演 者: 中森一郎会員(大谷大学短期大学部)「観海流の伝承と存続に関する史的経過」

     大熊廣明(筑波大学)「水府流水術における外国泳法と他流派への対応」

      中村哲夫会員(三重大学)「日本水泳競技連盟を中心として」

要 旨: このシンポジウムの主題は、従来、「古式泳法」とか「流派泳法」と称せられ、現在は「日本泳法」と総称されている伝統的な泳法の近代史をふりかえり、あわせて、オリンピック大会を契機にしてグローバルな展開を遂げた欧米起源の「競泳」との歴史的な関係を問うことにより、水泳文化に関する私たちの歴史認識を深めることにある。「文化伝播」論や「近代化」論とは異なる、「伝統」と「近代」の多様かつ重層的な歴史把握に向けて、活発な討論が行われることを期待する。

Ⅲ.編集委員会より

「体育史研究」第21号 論文投稿について

 「体育史研究」への投稿は随時受け付けておりますが、第21号(2004年3月末刊行予定)への掲載を希望する場合、投稿締切は2003年9月30日(火)となります。

Ⅳ.事務局より

1.会員動向

(敬称略.8月末現在、日本体育学会到着分)

【新入会】

飯田義明(専修大学)

朴 貴順(金沢大学大学院生)

【所属変更】

李 承洙(女子栄養大学)

【退  会】

入江康平、王 正、小口正行

2.2003年度専門分科会費納入のお願い

 会費を分科会の郵便振替口座に振り込まれている会員で、2003年度会費(4,000円)を未だ納められていない方は、会費の納入をよろしくお願いいたします。

郵便振替口座

加入者名: 日本体育学会体育史専門分科会口座番号: 01050-0-74654

Ⅴ. その他

体育・スポーツ史関連学会のアナウンスメントをお知らせします。

1.スポーツ史学会第17回大会

期 日: 2003年12月6日(土)~7日(日)

内 容: ・一般研究発表

・シンポジウム「スポーツ・ジェンダー・身体」

・特別公演(器械体操発展史の実演)

・懇親会

・総会

会 場: 仙台大学(宮城県柴田郡柴田町船岡南2-2-18)

参加費:  4,000円

参加申込期限: 9月19日(金)

事務局: 仙台大学 中房研究室 Tel: 0224-55-1408 Fax: 0224-57-2769

E-mail: ts-nakafusa@scn.ac.jp

2.東北アジア体育・スポーツ史学会

第5回大会(台湾・台中)

※大会期日が以下とおり変更されました。

期 日: 2003年12月19日(金)~23日(火)

テーマ: 競技スポーツとアジア

内 容: ・講演「競技スポーツとアジア」  ・研究発表(口頭発表、ポスター発表) ・交流座談 ・参観訪問

会 場: 呉鳳技術学院(嘉義県民雄郷建国路二段117号)

参加費: 500米ドル(食事代・ホテル代・資料代を含む)

参加申込期限: 9月10日(水) 

日本支部事務局:筑波大学 体育史研究室(大熊廣明) Tel/ Fax:: 029-853-6350または6352

E-mail: ohkuma@taiiku.tsukuba.ac.jp


体育史専門分科会・会報  No. 168 / 2003. 6. 18

Ⅰ. 総会報告

 5月18日(日)午前11時30分より、東京女子体育大学 2号館223教室において、山本徳郎会長(国士舘大学)の司会で総会が開かれました。報告事項及び審議事項の概要は以下のとおりです。

<報告事項>

1. 2002年度事業報告
(1) 会員数(2003年3月31日現在)287名
(2) 刊行・発行
 1)「体育史研究」第20号の刊行(掲載内容:原著論文2、研究資料1、シンポジウム報告2)
 2)「会報」の発行(No.163、No.164、No.165、No.166)(計4回) 
(3) 会議
 1) 総  会 2002年5月12日(日)〈於〉中京大学名古屋キャンパス(会議棟1F大会議室)
 2) 世話人会 2002年4月6日(東京)、11月16日(東京)、2003年1月26日(つくば)(計3回)
 3) 編集委員会  2002年4月6日(東京)、10月11日(E-mail)、11月16日(東京)、12月21日(E-mail)、2003年1月26日(つくば)(計5回)
(4) 定例研究集会
 1) 春の定例研究集会  
  日程:2002年5月11日(土)~12日(日) 
  場所:中京大学名古屋キャンパス(会議棟1F大会議室)
  現地世話人:木村吉次(中京大学)
  【一般研究発表】発表者:古川 直(金沢大学大学院生)、三澤光男(前日本女子体育大学)、木下秀明(前日本大学)、山田理恵(鹿屋体育大学)、和田浩一(神戸松蔭女子学院大学)、綿引勝美(鳴門教育大学)、小泉光豊(山口大学大学院生)
  【シンポジウム】テーマ「故岸野雄三先生と日本の体育・スポーツ史学」
  司会者:高津 勝(一橋大学).シンポジスト:木下秀明(前日本大学)、高橋幸一(山形大学)、楠戸一彦(広島大学)、寒川恒夫(早稲田大学)
 2) 秋の定例研究集会
  日程:2002年10月11日(金)
  場所:埼玉大学(21世紀総合研究機構7F大会議室)
  現地世話人:野田寿美子(埼玉大学) 
  発表者:秋元 忍(九州大学)、大櫃敬史(北海道大学大学院)
(5) シンポジウム外国人講師招聘
  日程:2002年10月13日(日)日本体育学会第53回大会体育史専門分科会企画シンポジウム
  場所:埼玉大学(共通教育棟A204)
  テーマ「身体の歴史(その3):アジアの身体-日韓武士の比較-」
  外国人講師:羅 永一(ソウル大学校)、演題:武士の身体-韓国の場合-

2. 2002年度収支決算報告(2002年4月1日~2003年3月31日)
(省略)

<審議事項>

1. 2003年度事業計画
(1) 総会の開催:2003年5月18日(日)東京女子体育大学2号館223教室
(2) 春の定例研究集会の開催:5月17日(土)~18日(日)東京女子体育大学2号館223教室
 現地世話人:掛水通子(東京女子体育大学)
(3) 秋の定例研究集会の開催:9月25日(木)に実施予定
 開催予定地である熊本県には体育史専門分科会員がいないことから、現地世話人を榊原浩晃会員(福岡教育大学)に依頼して準備を進めていく方針が示されました。
(4) 日本体育学会第54回大会:9月26日(金)~28日(日)熊本大学、熊本県立劇場
 1) 一般研究発表・・・5月8日(発表申込締切の前日)時点で18題の応募あり
 2) 体育史専門分科会シンポジウム
   テーマ   : スポーツにおけるグローバリゼーションとローカリティー -泳ぐ技法の史的展開(日本の場合)-
   シンポジスト: 中村哲夫(三重大学)、中森一郎(大谷大学短期大学部)、大熊廣明(筑波大学)
   司会者   : 高津勝(一橋大学)
  3) 体育史専門分科会キーノートレクチャー
   テーマ   : 衛生及び衛生学 -近代日本の体育史を読み解くキーワード-
   演者    : 谷釜了正(日本体育大学)
   司会者   : 木下秀明(前日本大学)
 4) 専門分科会合同シンポジウム(体育史専門分科会が参加するもの)
   テーマ     : 21世紀の地域スポーツクラブのあり方を考える
   体育史シンポジスト : 成田十次郎(高知学園)
   テーマ   : 運動スキルの評価と指導を再考する
   体育史シンポジスト : 藤堂良明(筑波大学)
(5) 「体育史研究」第21号の刊行
(6) 会報の発行(年4回)
(7) 世話人会の開催(年4回)
(8) 編集委員会の開催(年4回)
(9) ホームページ開設に関する研究調査

2. 2003年度収支予算(2003年4月1日~2004年3月31日)
(省略)

3. その他
(1) 役員選挙開票結果の報告
 選挙管理委員長・大熊廣明会員(筑波大学)より、3月に実施した役員選挙の開票結果について報告がありました(下表、上位のみ掲載)。

役員名

会員名

得票数

結果

会長 1名

(投票総数72票)

①山本 徳郎

②阿部 生雄

③清水 重勇

28票

12票

9票

当選

次点

次々点

世話人 6名

(投票総数432票)

①大熊 廣明

②阿部 生雄

③真田  久

④高津  勝

⑤大久保英哲

⑥掛水 通子

⑦谷釜 了正

     小田切毅一

⑨楠戸 一彦

     來田 享子

45票

36票

35票

29票

26票

25票

16票

16票

10票

10票

当選

次点

次々点

監事 2名

(投票総数144票)

①渡辺  融

②木下 秀明

③清水 重勇

④真田  久

⑤中村 哲夫

9票

8票

7票

6票

5票

当選

次点

次々点

(2) 役員選挙開票結果および新役員の承認

1) 会長:4月から日本体育学会会長に就任した山本徳郎会員(国士舘大学)より、次期分科会会長を辞退したいとの申し入れがありました。世話人会より、次点の阿部生雄会員(筑波大学)を繰り上げ当選とする案が示され、総会において本案が承認されました。
2) 世話人:阿部生雄会員の会長就任に伴い、規程(体育史専門分科会役員選出に関する規程12.「得票が同数の場合は、抽選によって決定する。」)により抽選で選出された谷釜了正会員(日本体育大学)を繰り上げる案が世話人会から示され、本案が承認されました。次期世話人は、大熊廣明会員(筑波大学)、真田 久会員(筑波大学)、高津 勝会員(一橋大学)、大久保英哲会員(金沢大学)、掛水通子会員(東京女子体育大学)、谷釜了正会員(日本体育大学)の6名となります。
3) 監事:渡辺 融会員(前放送大学)と木下秀明会員(前日本大学)の当選が承認されました。

(3) 次期事務局の決定
 次期も引き続き筑波大学が事務局を担当することを決定しました。

(4) 選挙に係わる会則・規程の改正
  今回の選挙を通じて、現行の会則・選挙規程には主に次のような懸案事項があるとの指摘がありました。

 ・日本体育学会会長や理事等を分科会選挙の被選挙者名簿から除く必要があるかどうか。
 ・日本体育学会の名誉会員や顧問(日本体育学会の正会員ではない)を分科会選挙の選挙者名簿・被選挙者名簿から除くべきではないか。

 次回選挙に向けて、これら選挙に係わる会則・規程の改正を検討していく方針が示されました。 

(5) その他
 今後、ホームページを開設して様々な情報を公開していくにあたり、その管理(者)についての規定を設けておかなければならないのではないかという意見が出されました。

Ⅱ.世話人会報告

1. 新世話人の役割分担について
 5月18日の総会終了後、新世話人の話し合いによって、大熊廣明会員(筑波大学)を事務局長に選出しました。また、前期に引き続き高津 勝会員(一橋大学)が編集委員長に再選され、大久保英哲会員(金沢大学)、掛水通子会員(東京女子体育大学)、真田 久会員(筑波大学)、谷釜了正会員(日本体育大学)が編集委員となることが確認されました。

2. 2003年度春の定例研究集会について(報告)
 2003年度春の定例研究集会は、5月17日(土)午後から18日(日)午前まで東京女子体育大学(2号館223教室)で開催されました。研究集会には合計55名の会員が参加(一般会員41名、学生会員14名)、17日夜に地ビール工場で開かれた懇親会にも41名が参加され、盛会となりました。 
  事前の準備、当日の運営から懇親会の司会進行まで、現地世話人としていろいろとお世話になりました掛水通子会員(東京女子体育大学)及びお手伝いいただいた東京女子体育大学の学生・OGの皆様にあらためて厚くお礼を申し上げます。

3.秋の定例研究集会について
 2003年度秋の定例研究集会は、日本体育学会第54回大会に先立つ9月25日(木)午後、熊本市内で開催されます。この度の現地世話人は榊原浩晃会員(福岡教育大学)にお願いすることになりました。
 なお、5月18日の総会で指摘された予算状況に鑑み、世話人会で検討・協議しました結果、会費を会員に還元するという趣旨により今回の研究集会参加費を会員から徴収しないことになりました。

「2003年度秋の定例研究集会」のご案内
1.日 時:9月25日(木)午後
2.場 所:KKRホテル熊本 〒860-0001熊本市千葉城町3-31(Tel: 096-355-0121 Fax: 096-355-3577)
3.参加費:会員は無料
4.懇親会費:6,000円(飲食代込み、飲み放題)
5.発表募集:発表時間60分、質疑応答30分程度(演題数により変更あり)。発表を希望する会員は、発表題目を記した発表原稿(A4版2枚、横40字×縦40行ワープロ書き)、及び発表原稿を保存したフロッピーディスク(文書ファイルを添付したe-mailでも可)を事務局までお送り下さい。締切は 8月20日(必着)※ 封筒の表に「秋の定例研究集会発表原稿在中」と朱書きして下さい。
6.現地世話人:榊原浩晃会員(福岡教育大学)〒811-4148福岡県宗像市赤間文教町1-1 福岡教育大学 保健体育講座
お問い合わせ・ご連絡の際はFaxかE-mailをご利用下さい。Fax: 0940-35-1709(ファックスは「榊原宛」明記願います)E-mail: hiroakis@fukuoka-edu.ac.jp(件名を「体育史分科会」として下さい)
7.宿舎の斡旋:特にいたしません。
  なお、『体育学研究』第47巻第6号「日本体育学会第54回大会案内(第2報)」の宿泊案内(13頁)には、1泊朝食付の安価なホテル(1泊5,000~8,000円程度)も掲載されていますので、ご参照下さい。

Ⅲ.事務局より

1.2003年度分科会費納入のお願い
  会費を分科会の郵便振替口座に振り込まれている会員で、2003年度会費4,000円を未だ納められていない方は、会費の納入をよろしくお願いいたします。

   郵便振替口座名 日本体育学会体育史専門分科会
  口座番号 01050-0-74654

2. 会員動向(2003年6月10日現在)
【新入会】竹中理恵(金沢大学教育学部大久保研究室)
      劉  樸(中京大学大学院生)
【住所変更】池田(宮内)恵子(山口大学)
       頼住一昭(同朋大学)
【退  会】池原知也

Ⅳ.編集委員会より

1.「体育史研究」第21号への論文投稿について
 「体育史研究」への投稿は年間を通して随時受け付けておりますが、次号(第21号)への投稿締切は2003年9月30日です。

2.「体育史研究」バックナンバーの頒布について
 「体育史研究」のバックナンバーを1冊1,000円で頒布しております。第1号~20号(最新号)まで、大学附属図書館等へ校費で購入される際は事務局までご連絡下さい。

Ⅴ.その他

 体育・スポーツ史関連学会のアナウンスメントをお知らせいたします。

1. 日本スポーツ産業学会第12回大会
期 日: 2003年7月28日(月)~29日(火)
会 場: 順天堂大学本郷キャンパス 有山記念講堂
大会テーマ: 「スポーツの産業化―ネットワーク型スポーツ産業システムの構築にむけて―」
連絡先: 順天堂大学スポーツ健康科学部、日本スポーツ産業学会第12回学会大会事務局(北村 薫)
E-mail:  kitamura@sakura.juntendo.ac.jp  ホームページ: http://www.spo-sun.gr.jp

2. スポーツ史学会第17回大会
期 日: 2003年12月6日(土)~7日(日)
会 場: 仙台大学
連絡先: スポーツ史学会第17回大会事務局(中房敏朗)
E-mail:  ts-nakafusa@scn.ac.jp ホームページ: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssh/